たゆたえど沈まず

MOGULER'S DELIGHT 別室 [NewEntry] [Admin]

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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

国立科学博物館・博士研究員
(兼)
神奈川県立 生命の星・地球博物館
博士研究員(外来研究員)

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(ほったらかし中)
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        2014-07-23       下甑島調査 2014

下甑島・鷹島・津倉瀬

今晩鹿児島へ発ち、明日から月末まで、下甑島での採集調査。
目的はスジアラのサンプリング。
潜りの漁師さん(Tさん)と、昨年の宇治群島遠征でも船を出してくれた漁師さん(Mさん)、
二人にお世話になりながら、島の地磯を中心に潜る。

一日だけ遠出をして、鷹島(たかしま)へ行く予定。
下甑島からも遠くにうっすらと見え、宇治群島へ行く途中にも見える小さな無人島群で、今回初めて行く場所。
その先には津倉瀬(つくらせ)というまた別の、もっと小さな無人島群もある。
ここにも足を伸ばしたいところだが、台風10号のうねりが入りそうで、津倉瀬どころか鷹島も行けるかどうかちょっと怪しいところ。
まぁ海況次第だね。

鷹島は釣り人がたまに入るだけで、潜りに関しては手つかずなので、スジアラの魚影も濃いのではと思っている。
もちろん他の大物も。
ちなみに鷹島(&津倉瀬)までの傭船料は私費で。あくまで調査は下甑島なので。

未踏の草垣群島はもちろん、昨年行った宇治群島へもまた行きたいが、とりあえず今年は下甑島に集中して海況が良ければ鷹島へ、
さらに条件が整えば津倉瀬も、という感じ。

ということで、月末までしばらくブログはお休みします。
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        2014-07-20       コナンくんまた別の人の声出してるぅー

MBA + MBP
MacBook Pro (Retina Display) '13 を購入した。

これまで使っていたMacBook Air '13 (mid 2010) は、購入後一年経った頃にキーボード上に思いっきしコーヒーをぶちまけてしまい、
SSDは無事だったものの基盤をはじめ中身全取っ替え(保証期間を過ぎていたので有償)。
その後また一年経ってから再びコーヒーをぶちまけてしまい、一晩乾燥させたところ使用できたのでそのまま使い続けて来た。

ただ、何の前触れもなく突然電源が落ちたり、スリープが使えなくなることも。
最近は異常にファンの音がうるさくなっていた。
Time Machineでデータのバックアップは取っているものの、先日トラックパッドが調子が悪くなり、
普段の操作に支障が出るようになってしまった。

丸4年使っているし、そろそろ買い替え(買い増し)時かと、南大東島調査の前に注文して、調査から帰った次の日に届くよう手配していた。

MBA + MBP

どちらも13インチだが、MBPの方がMBAより一回り小さい。
とは言えもちろんMBPの方が200gほど重く、厚さも少しある。
でもまぁこれくらいならほとんど同じ感じで使えそう。

MBA + MBP

ディスプレイの大きさはほとんど同じ。
MBPにしかないバックライト付きのキーボード、コレかなり便利だね。
Retina Displayは綺麗だけど、コントラストが強くてまだちょっと慣れない。

データ解析は解析専用にしてあるWindowsのデスクトップPCで行い、その他すべてをMacで行っている。
CPUやメモリが雲泥の違いとなったので、写真の画像処理や論文・プレゼン用のファイル作成など、
大きなファイルを扱うのがかなり快適になった。

三度目のコーヒーぶちまけをしないよう気をつけなければ‥‥。
あわわ!とPCをひっくり返すと、キーの隙間やUSB端子からドボドボとコーヒーが溢れ出て来る光景。
あれはマジでシュールだった‥‥。

写真
D700 + Voigtländer Nokton 58mm F1.4 SL II

        2014-07-20       今のはメラゾーマではない。メラだ。

南大東島

ここ数日、台風10号の動向にやきもきさせられていた。

来週から下甑島へスジアラのサンプリングに行く予定だが、台風10号がぶつかりそうだったからだ。
出発日あたりに沖縄が暴風圏内の東に入りそうで、そうなると行きの飛行機が飛ばず、
日程を一日あるいは数日、短縮することになる。

それだけならまだいいのだが、北西あるいは北北西へ進む台風の予想進路が東へ曲がると、
つまり沖縄から九州方面へ進むことになると、日程の短縮どころではなく調査自体が白紙になってしまう。

南大東島

今日の夜の気象予報を見てみたところ、台風10号は当初の予想進路通り北北西へ向かっており、速度も少し早まったようだ。
この分だと計画通りの日程で行けそうな感じ。
まだ予断は許さないが大丈夫な気がする。

南大東島

写真
南大東島の風景
D700 + AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G

        2014-07-15       南大東島調査 2014 終了

南大東島 ヒメハイビスカス

無事に調査から戻り、今日から仕事復帰。
2週間近く不在にしていたので、書類やらメールの返信やら苦手なことばかりが溜まっていて、それらを片付けることで一日が終わった。

肝心の調査だが、7月頭、南大東島に渡った日に、日本の気象庁より情報が早い米軍の気象予報ページで熱帯低気圧が発生したことを知る。
その後、熱低は台風(8号)となり、南大東島直撃コースで北進してきたが、徐々に進路は西に逸れ、沖縄本島直撃コースへ。

かなり近づいた状態でも勢力は衰えず、中心気圧 910 hPa。
あぁ‥‥。ベランダに物が出しっ放し。終わった‥‥。

長期不在にする時はベランダに物は置いておかないようにって不動産屋にあれほど言われていたのに、ついうっかりしていた。
ベランダの隣室との仕切り板が吹っ飛んだり、外置きの洗濯機が吹っ飛んだり、外では車が横転したりする沖縄をナメてましたよすみません。

ベランダに置いておいた物が吹っ飛んで、部屋の窓ガラスを割っていないことを祈りながらの調査となった。

南大東島 海軍棒

南大東島に到着した日。よく凪ぎて最高の海日和。
移動日などを除く丸々8日間の調査のうち、5日間潜り、2日間はタイドプールでの採集と漁港内での潜り、
何もできなかったのは1日だけだったというのは幸運だったと思う。

南大東島 亀池港

台風が近づき、海が荒れ始める。
南大東島は暴風圏内の端っこに入ったくらいだったので、風は強かったが、沖縄本島や宮古島で観測された風速 50 m などという馬鹿げた数値は出ず、
雨もほとんど降らなかった。

んなみ

後輩にカメラを渡し、海の近くまで行って波を見ていたら、急にデカイ波が‥‥

んなみ

逃げるも間に合わず、頭から波を被る。

んなみ

引き波でさらわれそうになるも、必死に、マジで必死に踏ん張る私(笑)。
海の藻屑にならずに済んだ。
いや結構マジで危なかったんやで〜

南大東島 調査メンバー

さいぞうさんが途中から参加予定だったが、ちょうど台風と重なってしまったのでキャンセル。
科博・琉大・鹿大(鹿児島大)の5人での調査となった。

南大東島 快晴

調査はほぼうまくいったと言っていいと思う。
2回目の調査にも関わらず前回と同じくらいかそれ以上の新たな種数を採集し、日本初記録種も出た。
データをまとめるのが大変だが、嬉しい悲鳴だ。

前回と今回の調査で、南大東島の浅海性魚類相の概要がようやくはっきりしてきた。
この島の海の特殊性は以前よりいろいろと指摘されていたが、ようやくそれらを科学的根拠・データに基づいて示すことができる。
そしてこの島の海は、南日本における魚類相形成史を明らかにする上で重要な鍵となるはずだ。

南大東島 夜空

11日夜、島から戻り、自宅前の駐車場で車が無事なのを確認。
2階の自分の部屋を見ると、無人のはずなのに電気がついている‥‥。
ヘビのケージのサーモスタットが台風による停電ですべてリセットになり、
繋いでいた蛍光灯が夜に点いて朝に消えるようになっていたのだった。
停電は丸一日近く続いていたようだ。

まぁそれは別にいいのだが、残念なことにGTPが死んでしまっていた。
不在時のことだけに原因も分からず、かなり気に入っていた個体だけに非常に大きなショックを受けた。
気温が高いので腐敗も進んでおり、ケージの中身はすべて廃棄、ケージ自体も腐敗臭がしみ込んでしまっていて、
今も漂白剤に浸けて殺菌中だ。

今回はそれほど長い期間の調査ではなかったが、やはりトカゲやカメ、カエルなどこまめな餌やりとメンテナンスが
必要な分類群は飼育できないことを再確認した。
ヘビはそれらに比べれば放ったらかしでも大丈夫だと思うが、それでも安心はできないんだなぁ‥‥。
つくづく、生き物の飼育は難しい。

写真
南大東島の風景
D700 + Nokton 58mm F1.4 SL II, Distagon T* 2/35 ZF, AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G

        2014-07-01       南大東島調査 2014

大東諸島

明後日2日から11日まで、南大東島での採集調査。
調査の目的は二つあって、一つは科博・琉大(私)・筑波大の共同研究、もう一つは琉大(私)・科博・神奈川県博・鹿大の共同研究のためのもの。
ただ、今回の採集調査自体は科博・琉大・鹿大の研究者のみ(学生含む)で行う予定。

以前にも書いたかもしれないが、沖縄地方の呼称として「南西諸島」があるが、これは行政上(官製)の呼称であり、
地質学および生物学における学術用語としては「琉球列島」を用いる(目崎, 1983; 瀬能, 2012)。
琉球列島は薩南諸島(種子島・屋久島)から八重山諸島までの琉球弧上の島嶼群を指し、尖閣諸島と大東諸島は含めない。

北大東島・南大東島・沖大東島の三つの島嶼から成る大東諸島は、約4,800万年前の始新世にニューギニア島付近で隆起して形成され、
フィリピン海プレートに乗ってそのまま北上、現在の位置にある。そして約200万年後には琉球海溝に沈むと考えられている。
つまり、これら三つの島の寿命、形成から消滅までは、ちょうど5,000万年ほどということになる。

大東諸島は伊豆諸島や小笠原諸島と同様に一度も大陸と繋がったことのない海洋島であり、
島の形成史だけでなく、その環境と生物相も琉球列島の島嶼群とは異なっている。
なお、北大東と南大東は有人島だが、沖大東は民間会社所有の島で米軍の射撃訓練場となっており、一般人の渡島は禁止されている。

2年前の2012年に、初めて南大東島の調査を行った際、研究資料として南大東村誌という厚さ約 7.5 cm にもなる本を購入した。
ざっと読み進めていて初めて知ったのだが、大東諸島を開拓した人は、「あの」八丈島の玉置半右衛門だった。
「あの」としたのは、この玉置半右衛門こそ、豆南諸島の鳥島を開拓した人だったからだ。まさかこんなところで繋がるとは。
なるほど、確かに八丈島と南大東島の間ではいくつも交流事業があるほか、南大東には伊豆諸島の名産である島寿司も伝わっているようだ。

南大東島のシーサー

荷物の大半は先週のうちに送っていて、既に現地に到着済みだが、今回はPicassoのフィンだけでなくGFTのフィンも送ってある。
GFTは購入以来あまり使っていないので、たまには海水に浸けてあげないと。
海は非常に透明度が高く、水温もちょうどいいくらいなので、海況さえ良ければ気持ち良く泳げるだろう。

南大東はあまり大物を狙う島という感じはしないし、そもそもこの採集調査でのメインターゲットは小型種が中心だけど、
何かめぼしいのがいたら捕るつもり。

写真
南大東島・海軍棒のシーサー(2012年6月末)
D3 + AF-S Nikkor 35mm F1.4G

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