たゆたえど沈まず

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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

国立科学博物館・博士研究員
(兼)
神奈川県立 生命の星・地球博物館
博士研究員(外来研究員)

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(ほったらかし中)
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        2017-06-18       火山列島採集調査(2)硫黄島〜ニートの日々から脱ニートの日へ

土砂降り続きの父島

5月下旬、3代目おがさわら丸に乗ってまずは父島へ。
梅雨の終わりにあたるため、連日の土砂降り。ついには父島に土砂災害警報が出たほど。
海況も悪く、一時は調査の中止も話に上がるほどだった。
そして父島待機=ニート生活もとうとう10日間に‥‥。

これ以上日程をずらすと、あとは調査日数を縮小することになるという段階で、やっと天気が落ち着き(のように見えた)、いよいよ出港となった。

今回は火山列島(北硫黄島・硫黄島・南硫黄島)と西之島沿岸が調査対象で、
北硫黄島・南硫黄島・西之島は波打ち際への上陸許可も得ていた(寝るのは漁船内)。

許可申請の数は多く、下記5申請を多数の機関へ申請した。
(1)文化庁・東京都教育庁・小笠原村教育委員会
(2)環境省・関東地方環境事務所・小笠原村自然保護管事務所
(3)林野庁・関東森林管理局・小笠原総合事務所
(4)国土交通省・日本小型船舶検査機構・小笠原島漁協
(5)東京都産業労働局水産課・小笠原島漁協

その他、海上保安庁2ヶ所と海上自衛隊3ヶ所へも調査の通知を行った。

申請中、西之島が噴火してしまったので、西之島の上陸は中止、帰りに寄るだけとなった。

世界遺産センターにて

対象海域のうち、特に南硫黄島は、人為的な影響をほとんど受けていない、原生自然環境保全地域となっており、
外界からの生物の持ち込みおよび外界への生物の持ち出しを厳しく制限している。

船に積載する荷物は、まず自然保護官の立会の元で検疫をした後、世界遺産センター内ダーティールームへ持ち込む。
ここでビニールなどで包み、マイナス20度以下で24時間以上の冷凍処理、あるいはバルサンによる燻蒸処理を行う。
処理済みのものをクリーンルームへ運び、船へ積載するまで保管する。

手前が私たちの調査器材。潜り道具や着替えなども含む。
奥は私たちの後に陸上調査を行う予定の首都大&東京都チームのスペース。

首都大チームは陸上調査なので、私たちよりかなり厳密。
器材はほとんどを新品で用意し、船に乗る時の服もすべて新品で用意。

傭船する漁船

傭船する漁船。9.7トン、ここに全7名が乗船して5泊6日間、船中泊しながら調査を行う。

船室の入り口

ここが船室への入り口。

船室にて

船室。高さは1mほどだろうか。立ち膝で頭が天井に着く。

ここに私を含む4人が寝て、船長は操舵室の板の上、乗り子は奥の部屋、
ダイビングインストラクターは後部甲板で寝る。

環境省の自然保護官による検疫

自然保護官の立ち会いで、漁船の検疫。
ネズミやアリ類が入らないよう、数日前から粘着シートなどを仕掛ける。

荷物を積載

世界遺産センターから、検疫済みの荷物・器材を積み込む。
さぁ、いよいよ火山列島へ向けて出航。

硫黄島

父島出航から漁船に揺られること18時間、早朝に最初の調査地である硫黄島へ到着。

硫黄島は大シケ‥‥!!
うねりは大きく、叩きつけるような土砂降り。
アネロン(酔い止め)を2錠飲んでも船酔いは収まらず。
一応は酔い止めが効いているのか、吐くことはなかったが、かなりキツかった。
ここ2年ほどは潜りに行く回数も少なく、ブランクが長いことも影響したと思う。

夕方になってやっとうねりが収まったので、初めてカメラを取り出して写真を撮ることができた。
ここが "あの" 擂鉢山だ。

戦没者慰霊にと、日本酒を用意して来たのだが、どのコンテナに入れたか分からず、揺れる甲板で探す気力も起きず。
日本酒は諦めてクーラーに入れておいたビールを二缶、海に撒いて手を合わせた。

調査中の荒れた海は、信じられないような幻想的な光景を見せる時もあり、
ぜひとも写真に収めたいと思いながら見ていたが、どうしても身体が動かず。
結局誰もカメラを取り出すことができなかった。

硫黄島の砂浜に残る米軍船の残骸

硫黄島での調査は、監獄岩の東側で一本、擂鉢山の地先で一本、計2本潜った。
砂浜には米軍の船が残骸として今も残っている。

硫黄島の砂浜に残る米軍船の残骸

続く。

写真
D3X + AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G, AF-S Nikkor 35mm F1.4G
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        2017-06-14       火山列島採集調査(1)

南硫黄島

2010年・豆南諸島(べヨネース列岩・須美寿島・鳥島・孀婦岩)採集調査
2012年・豆南諸島(べヨネース列岩・須美寿島)

に続く、大型調査が終わりました。
この10年のアカハタ研究の集大成になる調査。
ある意味、研究者人生を懸けた調査。

行き先は‥‥火山列島!
南硫黄島(上写真)・硫黄島・北硫黄島の3島を中心に、
北硫黄島の北西にある噴火浅根(頂上が水深14mの海底火山)にも潜り、帰りに西之島へも。

父島の漁船を傭船して、漁船で寝泊まりしながら5泊6日。

硫黄島

硫黄島、擂鉢山。

北硫黄島

北硫黄島。ここは二日間。

噴火浅根

噴火浅根。

噴火する西之島

西之島。
溶岩を噴き出しているのが見える。

噴火する西之島

噴火する西之島

続報は追々。

写真
D3X + AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G, AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G

        2017-06-02       こんな夜も君は一人で寝れるのかい お前

開聞岳と気嵐

梅雨の小笠原から、11ヶ月ぶりの更新。
随分と間が空いてしまったけど、またボチボチと始めます。
(上写真は小笠原ではなく鹿児島の写真)

開聞岳と気嵐

(1)
2016年12月、約10ヶ月ぶりの魚突き。
熊本でマッコウと合流して鹿児島へ。

キャンプ地にて。一面の気嵐。

開聞岳と気嵐

こんなに素晴らしい気嵐は初めて見た。
そしてそれが鹿児島でとは‥‥。
毎朝テントから起きるとこの光景。素晴らしい。

ヒラスズキ

初日、約60cmのヒラスズキ。
二日目、約60cmのヒラメ。
二日目夜、マゴチ4個体(約60cm、50cm台、40cm台×2)とクロダイ
三日目、ウェットを破ってしまい潜らず。

ヒラメ

年末にかけて美味しい魚に舌鼓を打つことができた。

海は良さそうだったが‥‥

海は良さそうだったが‥‥。
潜る準備をしている最中にアクシデントが。

哀れなウェット

哀れなウェット‥‥。
最終日は潜らず。


(2)
2017年3月、神津島の山田さんが死去された。
ある程度は覚悟していたが、本当に残念でならない。
マッコウ、おがりょう、アッキー、はじめから香典を預かり、葬儀に参加するため神津島へ。
松江さん、カイノ潜水の方々と合流し、葬儀に参加した後、山田さんのご自宅へもお邪魔した。
奥さんとは、また島に潜りに来て、ご自宅にも遊びに来ることを約束した。

写真
D3X + AF-S Nikkor 35 mm F1.4G

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