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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

国立科学博物館・博士研究員
(兼)
神奈川県立 生命の星・地球博物館
博士研究員(外来研究員)

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(ほったらかし中)
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        2013-02-03       さよなら涙チョチョギレリン

ボールパイソン
つい先日、ボールパイソン・バター(♂)が死んでしまった。いや、死なせてしまった。
昨年末に体重を計測した時は何ともなかったが、年が明けて1月10日に脱皮した際、
脱皮不全で古い皮膚が残っていたのでぬるま湯で温浴させた時に口唇に泡が付いているのに気付いた。
口を開けさせて見てみたが、特に傷があるわけでも赤く腫れているわけでもなく、よだれが多いくらいにしか思わなかった。

しばらく経過を見たが、常に口唇には泡が付き、牙の根元に膿が溜まるようになった。
そう、マウスロットだった。
症状はみるみる重くなり、膿で口が閉じられず、ケージの中からブフーッと息を吹き出す音が聞こえるくらいだった。

毎日ぬるま湯で口の中をすすぎ、綿棒で膿を取り除き、イソジンを塗ったが、なかなか症状が改善しない。
もう少し様子を見てこのままなら、動物病院へ連れて行くしかないなと思っていた。

約2ヶ月半ほど餌を食べていなかったので、栄養取らないと治るもんも治らないよなと思い、
ファジーマウスの頭をちょんぎって喉の奥に押し込み、強制給餌した。
昔一度だけ強制給餌したことがあるが、何ともヘビがかわいそうで二度とやるまいと思っていた。
しかし、今回は非常事態だからと心を鬼にしてやったのだった。

この週明けにでも、有休を取ってつくば市の動物病院か都内の動物病院へ行こうと病院を調べておいた。
あと数日、イソジンで我慢な、と声をかけながらまずは口をすすいで膿を取り除いた。
そしてもうちょっとだけ栄養取ろうなと、セントラルパイソンにあげたラットの尾の先っちょ数センチをハサミで切り取り、喉の奥に押し込んだ。

まさかこれが命取りになるとは思わなかった。
ボールパイソン
ゲェーーッとえずいてラットの尾を吐き出した後、もう喉の奥には何もないのに何度もゲェーーッと口を開いた後、
グググッと全身を硬直させたかと思ったら急に全身の力が抜けて弛緩状態になった。
吐き出された数センチのラットの尾は、膿まみれになっていた。

驚いて手のひらで包んで「おいっ!おいっ!」と声をかけ続けた。
10分か15分ほど経った頃だろうか、手のひらに伝わる命の鼓動がスーッと抜け、完全な弛緩状態になった。

信じたくなかった。信じたくはなかったが、たった今、このボールパイソンが死んでしまったことを否応なく実感した。

マウスロットになった原因ははっきりとは分からないが、思い当たるとすればケージ内の温度が低かったことだ。
ケージ棚の一番下はなかなか温度が上がらず、幅90×奥行45×高45ケージに暖突Lとプレートヒーターだけでは厳しかった。
そこで、昨年の晩秋くらいから、幅90×奥行45×高25のケージを発注してケージ棚の一番上に置こうと考えていて、
今年に入ってその新ケージに移した矢先のことだった。
もしケージ内の温度が原因であったなら、もっと早く、気温が下がる晩秋に新ケージを発注するべきだった。
それから強制給餌などせず、ぬるま湯で口内をすすぎ、膿を取り除いてイソジンを塗るにとどめるべきだった。
対処を誤らなければ、死なせることはなかった。

でももうどうしようもない。せめて、お気に入りのレンズで写真を撮ってその姿を残しておこうと、
フォクトレンダーのノクトン58mmとカールツァイスのマクロプラナー100mmで何枚か撮った。
もちろん二度と同じ轍は踏まないよう、いろいろ考えながら今飼育しているヘビの世話を続けて行こうと思う。

ボールパイソン

これは購入直後の頃の写真。

飼育しているヘビは、すべて何月何日に何を食べさせたかを記録し、毎月末に体重を測定してケアシートに記入している。
ケアシートを見てみると、バターは最初の2ヶ月こそ5〜7日に一度のペースで給餌していたが、3ヶ月目から拒食し始め、
2ヶ月半の拒食後に活餌を食べたものの、その後も大体2ヶ月に一度のペースでしか餌を食べていない。
食いムラがあり、食の細い個体だった。

購入直後は約65cm・90gだったのが、1年少し経って80cm・341gとなっていた。
同じ年に生まれたモハベ(♀)は約100cm・1kgになっていることから、生後一年のサイズとしてはかなり小さい方だろう。

ボールパイソン

バターとしてかなりグレードの高い個体だったのではないだろうか。
パーフェクトではないが背中の模様のストライプ傾向が強く、黄色みとブラッシングの具合が絶妙で、全体的に上品な色合いだった。
人懐っこく、手を差し出すとその手を登ってくることも多かった。

本当に、つくづく残念だ。
新しくボールパイソンを買うとしたら同じくバターがいいけど、しばらくはいいかな‥‥。
ちょっとショックが大きくて、少なくともボールは買う気になれない。

ボールパイソン

これも購入直後の写真。
同じ構図で撮ってみたのが下の写真。

ボールパイソン

こうして比べてみると、なんだかんだで結構大きくなっていたんだなぁ。

写真
有隣目ニシキヘビ科ボールパイソン(バター)Python regius
D700 + Makro-Planar T* 2/100 ZF(1枚目)
D700 + Nokton 58mm F1.4 SLII(2枚目と6枚目)
D700 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G(3〜5枚目)

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コメント

目の前で死なれるのはキツいですね・・・心中お察しします。
なんでまたラットの尻尾がそこまでの致命傷になってしまったのか謎ですね。
しかも膿みまみれとは・・・喉の奥にも膿みが溜まっていたのですかね?

ところで少し前の記事で申し訳ないのですが、あのマグロとサメの渦マジですか?
マグロくっそデカいですよねあれ・・・あとサメも凄まじくデカい・・・。
あんなの水中で出会ったらゲロ吐く自信がありますよ。

まあ一番驚いたのは天皇陛下の前でも緊張しない栗岩さんですが^^;

そうなんですよねぇ‥‥デカイ餌を押し込んだならともかく、ラットの尾の先端数センチですからね。
膿まみれになっていたのは、喉の奥にも膿が溜まっていたか、
口の中をゆすいだ時に口の中の膿を飲み込んだか、その両方か、ですかね。

イソマグロとサメの渦はマジです。
調査の手伝いに一緒に来てもらったベテランの方、この方は若い頃から何度かここで潜ったことが
あるのですが、その方も驚いていました。

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