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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

国立科学博物館・博士研究員
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神奈川県立 生命の星・地球博物館
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        2013-03-24       7巡目の一時帰宅

梅の花

7巡目の一時帰宅があり、警戒区域内の自宅へ入ってきた。
まだ桜は満開ではなかったが、多くの花のつぼみが開き始め、春の息吹を感じさせた。

前回までの一時帰宅で自宅内の片付けにも手を付け始め、先の見通しがついたと思っていたが、
今回の一時帰宅では大きな失望を味わうことになってしまった。

警戒区域へ

警戒区域へ向かう。
この先にある2ヶ所の検問所を通り、スクリーニング場でタイベックス(防護服)や空間線量計を受け取る。

除染した汚染土

道路脇には除染作業で回収した汚染土を詰めた袋があちこち山積みになっている。

除染作業

富岡第二中学校前の桜通りでは、除染作業中だった。
この辺りは25日からの警戒区域再編で帰宅困難区域から外れ、自由に行き来できるようになる(ただし昼間のみ、宿泊は不可)。

ネズミ被害

墓参りを終え、自宅へ。
先に入った母親の叫び声を聞き、何事かとかけつけると、家中ネズミの糞だらけになっていた。

これまで他の一時帰宅者からネズミの糞害の報告がかなりあり、今回から希望者にネズミの忌避剤が配布されていた。
私の家は洗濯機の排水溝周りに少し糞があっただけだったので(正直なところ)他人事で、念のために忌避剤をもらってきていたのだが、
もう絶望的になるくらい、家中が糞だらけで、ネズミの糞がないところがない、といった感じになっていた。
当然、いろいろなものが齧られている。

米を入れていたプラスチックの容器も齧られ、蓋を開けられ、中身は空っぽ(上写真)。
ベッドや押し入れの中の枕も齧られ、中のソバ殻がぶちまけられていた。
ピアノやタンスの裏は、寝床にしていたのだろうか、紙くずやタオルを咬みちぎったものと大量の糞が散乱している。
トイレに置いていた水の入ったバケツには、一匹ネズミが落ちて溺死していた。
全員、大きな失望感に打ちひしがれてしまった。

こりゃあ10匹くらいアオダイショウを買ってきて家の中に放しておくかデヘヘとも考えたが、
アオダイショウの糞はどうすんだということになり、この案は却下された(笑)。

水が涸れかけている池

もう一つ失望感を味わうことになった理由は、庭の池の水が涸れかけ、例年なら産卵に来ているはずのヒキガエルの姿が一匹も見えなかったことだ。

もともと震災前から庭の池には定期的に水を補給していた。
昨年は冬の積雪と梅雨の時期の雨量が十分だったのだろう、補給せずとも問題ない水量を保っていた。
だが、今年は降雪量が少なかったため、満杯の状態の1/4くらいにまで水量が減ってしまっていた。
この後、梅雨の時期に水が溜まらなければ池は涸れてしまう。

フル状態の池

2巡目一時帰宅の際の池(2011年11月)。
この写真と比べると、どれだけ水量が減ったかがよく分かる。

ちなみに池の中には十数匹のコイがいて、毎年池の中で産卵し、浅瀬には小さなコイがたくさんいたのだが、
震災の半年後には何とゼロになっていた。
池は最深部で大人の太ももくらいあるので、コイが全滅した原因はネコではない。
何回か目撃例のあったアオサギや、近くの田んぼにたくさんいたシラサギだろう。

産卵に来ているヒキガエル

震災前の2010年4月30日〜5月1日。
毎年3月の中旬から約30個体ほどのヒキガエルが集まり始め、3月下旬から4月上旬まで産卵し、数匹は4月末から5月頭くらいまでうろうろしている。

産卵に来ているヒキガエル

昼間は草陰に隠れている個体が多いが、夜になると一斉に出てきて、スイレンを入れたプランターや池の中で交尾・産卵する。
家の中にいても、クックックッというヒキガエルの鳴き声が聞こえていた。

産卵に来ているヒキガエル

産卵期のヒキガエルは背中の皮膚が滑らかになるが、この写真だとその様子がよく分かる。

今年はたまたま産卵が遅れているだけなのか、それとも荒れ果てて環境が変わってしまい、来なくなってしまったのか。
来年のこの時期に一時帰宅が重なるかは分からないが、まだ望みは捨てずにいたい。

自宅周辺の空間線量

自宅周辺の空間線量は、だいたい毎時4〜5マイクロシーベルトだが、場所によっては7〜8マイクロシーベルトもある。
これは都内の空間線量の150倍以上の値だ。

幼稚園

自宅すぐそばの幼稚園。
二度と使われることはない三輪車。
ここで子供たちの笑い声を聞くことも、もはやない。

写真
D700 + AF-S Nikkor 14-24mm F2.8G, AF-S Nikkor 35mm F1.4G, AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G
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