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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

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        2014-04-06       ピースな愛のバイブスで、ポジティブな感じでお願いしまーす

シマハタ Cephalopholis igarashiensis
久しぶりに魚ネタを。
週に二回、水試の人たちが市場へ魚を調達に行っており、
「揚がっていたら競りで落として欲しい」と頼んでいる魚が何種類かある。
先週の木曜に、そのうちの一種シマハタが揚がったと連絡があり、受け取って標本にした。

どぎつい原色をまとうこのシマハタは、豆南諸島・須美寿島で採集された個体をホロタイプとして、
1957年に山口大学の故・片山正夫先生が記載した深海性のハタだ。

Katayama, M., 1957.
Four new species of serranid fishes from Japan.
Japanese Journal of Ichthyology 6: 153-159.

この論文では4種のハタ科魚類(シマハタ、アカハタモドキ、ヒラスズキ、バケスミクイウオ)が記載されている。
これらのうち、前者2種は現在でもそのままハタ科だが、後者2種、ヒラスズキとバケスミクイウオは、それぞれスズキ科とホタルジャコ科になっている。

シマハタは、日本周辺海域では南日本の太平洋岸において深海から稀に釣り上げられることがある。
この個体は八重山諸島から宮古島間の海域で、水深約300mから一本釣りで採集された。
アカハタモドキ Epinephelus retouti
上述の論文でシハマタと同時に記載された深海性のハタ、アカハタモドキも、実は豆南諸島(鳥島)で採集された個体を元に記載された。
(片山先生は E. truncatus として記載し、現在は E. retouti のシノニム)

片山コレクションの標本とともに、片山先生のフィールドノートもご遺族から科博に寄贈されており、それを見る限りでは、
片山先生はご自身では豆南諸島に行っていないのではないかと思う。
どういうことかというと、須美寿島と鳥島で採集を行ったとすれば、他にも多数の標本があって然るべきだが、それが一切ない。
つまり、シマハタとアカハタモドキは、豆南諸島へ漁に出た八丈島の漁師さんから受け取ったものではないのだろうか。
もう今となっては調べようもないが。

ちなみにシマハタもアカハタモドキ(E. truncatus)も、ホロタイプは科博に登録されている。


写真
スズキ目 ハタ科 シマハタ Cephalopholis igarashiensis(八重山諸島産)
D700 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G

スズキ目 ハタ科 アカハタモドキ Epinephelus retouti(小笠原群島母島産)
D3 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G

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