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栗岩

管理人  [ 栗岩 ]

国立科学博物館・博士研究員
(兼)
神奈川県立 生命の星・地球博物館
博士研究員(外来研究員)

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(ほったらかし中)
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mail: spearfishing (アット) ab.auone-net.jp

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        2014-12-28       職場俺「寝みぃ、今日は絶対早く寝るぞ」 --> 自宅俺「うっひょおおお」

オリーブパイソン Liasis olivaceus

2014年最後の記事はオリーブパイソンの写真で。
ISO感度を上げてパパッと撮ったものなので、ノイズがあったり微妙にピンズレしてるけど、まぁそこはスルーで‥‥。

今年を総括すると、研究の方は(自分で言うのもアレだけど)随分と頑張ったと思う。
でも来年は今年以上に頑張りたい。
あと少しのデータで論文にできるものがいくつもあるので、それらを一つでも多く投稿まで持って行きたい。

オリーブパイソン Liasis olivaceus

魚突きの方は、行った回数はかなり少なくなってしまったけど、下甑島の新たな開拓ポイントと、鷹島でクエが突けたので内容はまぁまぁ充実していた。
西表島を堪能できたのも満足。

ただ、昨年の9月末に沖縄に来てから1年ちょっとの間で、沖縄本島では5回しか潜っていない。
沖縄本島はもっといろいろ回って潜ってみたかったけど、普段はなかなか時間が取れないので仕方がないかな。

回数を増やすのはなかなか厳しいかもしれないが、来年は魚突きに関して一つの区切りの年でもあるので、ちょっと気合いを入れていきたい。

オリーブパイソン Liasis olivaceus

オリーブを新しいケージに移した当初は、防水塗料の臭いがまだ結構残っていたためか、実は嫌がっているようにも見え、頻繁にケージから出ようとしていた。
だが、今はもう臭いもなくなり、岩の上で丸まってマッタリしたり、体を伸ばしてグデッとしたり、水入れに入ったりとのびのび暮らしている。

長さの割りには細長い体型なので、とぐろを巻くと結構小さくなり、その分小さめのケージでも飼育できるかと思わせるが、
実はかなり活発に動き回るため、オリーブは大きめのケージを用意しないと飼育しきれないんじゃないかと思う。
イリエワニ Crocodylus porosus

先日、今書いている論文のReferenceに必要な論文をダウンロードした際、
当該の論文の最後の部分と、次の論文の最初の部分が同じページに掲載されていたのだが、
その「次の論文」の図表にコーンスネークとクロコダイルの頭部の写真が載っていて、おっと思って読んでみたら結構面白かった。

Milinkovitch et al. 2013.
Crocodile head scales are not developmental units but emerge from physical cracking.
Science 339, 78-81.

簡単に説明すると、爬虫類の鱗は、遺伝的にコントロールされた発生生物学的なユニットとして形成され(develop from primordia in the embryo)、
その位置パターンの決定はチューリングの反応拡散モデルで説明できるものであるが、
クロコダイルの頭部の鱗については、表皮が物理的にひび割れて形成されること(emerge from physical cracking)を証明した、という内容。

図1では、コーンスネークの頭部を3D化して左右の鱗を重ね合わせると、ほぼぴったりと重なり合うのに対し、
クロコダイルの場合はバラバラで、さらに同種の別個体と合わせてもバラバラになり、
クロコダイルの頭部の鱗の形成パターンは、種特異的なパターンでもなく、個体ごとにランダムに形成されることが示されている。

続いてコーンスネークとクロコダイルの胎児に in situ hybridization を行い、コーンスネークでは頭部も体も鱗は胚由来のユニットとして形成されていくのに対し、
クロコダイルでは体の鱗は同様に形成されているものの、頭部の鱗はまだ形成されておらず、
代わりにDPR(dome pressure receptor:物理的な物質、温度、化学物質などを知覚・受容するための感覚器官)が形成されていることが示されている。
つまり、胚で体の鱗が形成されている段階では、頭部ではDPRが形成されているに過ぎず、
その次の段階で物理的なクラッキングによって(頭部の)鱗が形成されるということだ。

ただし、この物理的な自己組織化メカニズムである「クラッキングによる頭部の鱗の形成」は、
一見、遺伝的にコントロールされたものではないと取られがちだが、実はそうではなく、
発生段階の決定やDPRの形成時期など、物理的なパラメーターと遺伝的にコントロールされたパラメーターの相互作用によるものではないだろうかと述べている。

ヘビやトカゲでは頭部の鱗も体の鱗と同様な発生プロセスを経るのに対し、なぜクロコダイルでは頭部の鱗だけ異なるプロセスなのかはほとんど触れられていないが、
ワニ目に特異的なDPRの形成を前段階としてクラッキングが起こることが大きな鍵となるようだ。

パプアンパイソン Apodora papuana

ところで、ヘビの頭部の鱗と言えば、パプアンパイソンの頭部の鱗、特に上唇板なんかはクラッキングっぽいのがあるんだけど、これってどうなんだろうか?
例えば上の写真(以前にもアップしたもの)では、特に目の下前方の鱗を見ると、一つの大きな鱗が形成された後、
その中間部分で上下からアポトーシスが起こって三つの鱗に分化している途中みたいにも見える。
他個体のパプアンでは頭頂部の鱗にも同様のパターンが見受けられ、つまり個体ごとに異なるようで、このパターンで個体識別できるなと常々思っていたくらい。
ヘビの頭部の鱗の形成と位置パターンの決定、それら自体は遺伝的にコントロールされた発生生物学的なユニットなのは間違いないけど(上記論文によると)、
パプアンの場合は、形成後に個体ごとにランダムにクラックが入るのかな。まぁ分からんけど。

とまぁ、これで2014年のブログは最後の更新となります。
明日から東京へ帰省。
それでは良いお年を。

写真
有鱗目 ニシキヘビ科 オリーブパイソン Liasis olivaceus
ワニ目 クロコダイル科 イリエワニ Crocodylus porosus (2009年5月パース動物園)
有鱗目 ニシキヘビ科 パプアンパイソン Apodora papuana
D700 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G
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自宅俺「うっひょおおお」" dc:identifier="http://higedura.blog.fc2.com/blog-entry-222.html" dc:subject="両生類・爬虫類" dc:description="2014年最後の記事はオリーブパイソンの写真で。ISO感度を上げてパパッと撮ったものなので、ノイズがあったり微妙にピンズレしてるけど、まぁそこはスルーで‥‥。今年を総括すると、研究の方は(自分で言うのもアレだけど)随分と頑張ったと思う。でも来年は今年以上に頑張りたい。あと少しのデータで論文にできるものがいくつもあるので、それらを一つでも多く投稿まで持って行きたい。魚突きの方は、行った回数はかなり少なくなっ..." dc:creator="栗岩" dc:date="2014-12-28T21:16:46+09:00" /> -->

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