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        2012-10-26       ミナミイスズミノナゾ

ミナミイスズミ

青ヶ島・豆南諸島調査で採集した魚の標本処理がすべて終わった。
報告書を作成し、東京都庁・八丈島漁協・日本小型船舶検査機構へ提出し、これで一区切り。
前回2010年の調査と合わせ、これから論文化する予定。

豆南諸島から小笠原にかけて多いのが、現地でササヨと呼ばれるミナミイスズミだ。
伊豆諸島では伊豆大島から八丈島まではほぼ100%が近縁種のイスズミやテンジクイサキだが、
伊豆諸島最南端の青ヶ島に来ると1〜2割くらいミナミイスズミが混じり始め、
豆南諸島最北端のべヨネース列岩ではそれが逆転して8〜9割がミナミイスズミで1〜2割がイスズミ、
須美寿島以南、小笠原ではほぼ100%ミナミイスズミとなる。

ミナミイスズミで最も特徴的なのは、科内でこの種だけに全身黄色個体が出てくることだ。
通常は全身が灰色っぽい(上個体)が、全身真っ黄色の個体(右個体)や頭部のまわりだけ黄色い個体(左個体)もいる。
ただ、それに関して不思議なことが2点ある。

一つは、サイズの小さい個体や幼魚では黄色個体はいない点。
黄色っぽい箇所があったり変な体色の個体は見たことがあるが、鮮やかな黄色の個体は一度もない。

もう一つは、頭部のまわりだけ黄色い個体はいても、体の半分くらいが黄色い個体がいない点。
頭部のまわりは婚姻色が出る部分なので、頭部のまわりは色が変化しやすいのかもしれない。
性転換して体色がガラッと変わるベラ科魚類の場合、体色変化の移行はごく短い期間で行われるため、
ミナミイスズミの場合も同様なのかもしれないが、それでもベラ科魚類は体色変化中の個体は観察されている。
ミナミイスズミでは頭部のまわりだけ先に変わり、後で急激に全身の体色が変わるということなのだろうか?

写真
スズキ目イスズミ科ミナミイスズミ Kyphosus pacifics
(通常個体:孀婦岩,マダラ個体:べヨネース列岩,黄色個体:鳥島)
D3 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G

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まとめ【ミナミイスズミノナゾ】

青ヶ島・豆南諸島調査で採集した魚の標本処理がすべて終わった。報告書を作成し、東京都庁・八丈島漁協・

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