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        2012-11-09       ユニコーンフィッシュ

ツマリテングハギ

南大東島調査で採集した魚の標本処理も残りあと少し。
それらの中からニザダイ科のツマリテングハギを紹介する。

サンゴ礁環境の優占種であるニザダイ科の中には、少しだが温帯種や外洋性の種もおり、テングハギ属(Naso属)の一部が後者にあたる。
テングハギは英名ユニコーンフィッシュ。その名の通り、頭頂部が角状突起になる。

中でも、外洋性種のツマリテングハギやヒメテングハギは突起が非常に長くカッコイイ。
オニテングハギも長くなるのだが、あれは体のデザインがおかしいからダメだ。

ツマリテングハギ

今までツマリテングを見たのは、豆南諸島、小笠原、トカラ列島、南大東島と、すべて外洋の島嶼域。
そのうち突いて捕ったのはトカラ列島小宝島と南大東島での2個体。結構捕るのは難しいのだ。
ヒメテングハギに至っては未だに捕ったことがない。もう少しで捕れそうなんだけど・・・って感じなんだよなぁ。

ツマリテングハギ

一枚目の黒バックの写真は今年の6月に南大東島で採集した個体。
二枚目以降の白バックの写真は2008年10月にトカラ列島小宝島で採集した個体だ。

こうして並べてみると角状突起には個体差があるんだな。
どちらも突起を含めて50cmくらいだが、小宝島の個体はかなり長い。

ツマリテングハギ

角状突起は硬質化しているが、突き刺さるほどではない。
それよりも気を付けなければならないのは、尾丙部にある2対の骨質板だ。
写真で見て分かる通り、前方に向かって鋭く生えているこの骨質板はナイフのように切れるのだ。

小宝島で捕った時、取り込む時にこれでグサッと腕を刺された。
ウェットスーツを余裕で貫通し、腕の肉がざっくり裂けて中の筋が見えていた。もちろんスゲー痛かった。

南大東島で捕った時は注意しながら取り込んだので、無傷だった。
俺って賢い!学習能力、あるね!と油断していたら、その後に同じテングハギ属のトサカハギを捕った時ザックリとやられたけどな・・・。

写真
スズキ目ニザダイ科ツマリテングハギ Naso brevirostris
D3 + AF-S Micro Nikkor 60mm F2.8G(1枚目・南大東島産)
D60 + AF-S DX Nikkor 18-55mm F3.5-5.6G VR(2〜4枚目・小宝島産)

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コメント

ツノと鉤爪がデフォで装着済みとはなんと厨二心をくすぐる魚・・・
見てるだけでイラっとさせられるウマヅラハギくんとは出来がちがいますね^^
私のケツにも鉤爪生えて欲しいなぁ。

ところで突いた時の傷が標本に毎回見当たらないのですが、
補修したりするのですか?

ウマヅラとは違うのだよウマヅラとは・・・!
って感じでしょうかね。

おお、突いた時のキズなんてよく気付きましたね。
実は背景処理をした後に銛跡も消しています。
(論文に使うような場合はそのようなことはしないですが)

今度、標本処理の様子でも紹介しましょうか。

なるほど。今まで目立たない箇所を狙って銛を打ち込んでるのかと思って驚愕しておりました。

それは機会があれば是非見てみたいですねぇ。
内蔵は取り除くのだろうなぁ位の事しか想像できませんので。

なるべくキズを目立たなくするよう頭部右側を狙いますが、
なかなかそうもいかず体を打ったりしてしまうこともありますね。

それでは今度標本処理の様子を紹介しますね。
ちなみに内蔵などは取り除きません。
あとで解剖して調べることもあるためです。

ありがとうございます、お気持ちだけ受け取っておきます。
標本処理の様子は近いうちに紹介する予定です。

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